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007 『 天国からの友だち (a friend from heaven) 』 [小説『a friend from heaven』]

  四年生になって僕は、ブラスバンド部に入った。放課後に練習があったので、彼とはあまり遊ばなくなった。それは僕にとって幸運だった。彼と関わらなくて済むからだ。ただ、中学に入ってから彼と同じ学習塾に行かなければならなくなってしまったのだが。
  ブラスバンドではトランペットを担当した。もともと音楽的な能力があった訳ではなく、トロンボーンを演奏する姿に憧れただけだった。しかし、トロンボーンは体の大きな女子生徒が担当していた。練習してもうまくはならず、雑音発生装置。その程度だった。楽しかったのかどうか、今では覚えていない。

  その頃、子犬がやってきた。近所の家に子犬が生れたので譲ってもらった。茶色でまるでタヌキのような毛並みの、かわいい雑種の雌の子犬。チビと名前をつけた。
  僕の友だちが出来た。
  ほとんど毎日、散歩に連れて行ったり遊んだりした。すぐに僕に懐いてくれた。愛情を注げば素直に愛情を返してくれる。
  動物は好きだった。人を蔑んだり、罵声を浴びせたり、悪い噂話を流したり、いじめたりすることはないからだ。

タグ:小説
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鬼束ちひろのインタビュー映像 [雑感]

鬼束ちひろさんの、インタビューの映像が公開されています。

ロッキング・オン社のサイト「RO69」

http://ro69.jp/

です。鬼束ちひろをあまりご存じない方も、ぜひご覧ください。

そして彼女の魅力を感じて頂けたら幸いです。

夏フェス参加中で、人気も上昇中です。

http://ro69.jp/japan/movie.html?4951


タグ:鬼束ちひろ
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006 『 天国からの友だち (a friend from heaven) 』 [小説『a friend from heaven』]

  しかし、彼とは友だちを演じなければならなかった。母親同士が親しくしていたからだ。彼からはいわゆるいじめを受けることもあったが、誰にも相談しなかった。母に心配をかけてはいけないと思っていたからだ。僕に友だちが少ないことを心配していると分かっていたから、その数少ない友だちを拒絶することは言えなかった。

  彼からすれば、いらいらする存在、うっとうしい存在。僕から見れば、友だちでいる必要のない関係。しかし僕は拒否しなかった。拒否できなかった。
  彼の家に遊びに行くことが多かった。彼の家には、遊び道具、おもちゃがたくさんあった。それも、僕の家では買えないような高価なおもちゃ。自分の家にないおもちゃで遊ぶこと、それは楽しく思えた。もちろん遊ぶ主導権は、彼が握っていた。彼が僕の家に遊びに来ることは、ほとんどなかった。

  僕は耐えることを覚えた。

タグ:小説
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