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140 『 天国からの友だち (a friend from heaven) 』 [小説『a friend from heaven』]

  親しくなってはいけないんだと思っているのに、どんどん彼女に惹かれていく。こころの中で、二人のかおりを同一視している。かおりの代償を彼女に求めているのか。それは彼女に迷惑なことだ。それも分かっている。けれど、自分のこころに分別がつかなくなってしまっている。

  自宅に戻ると、酒を飲んだ。酒に酔ってしまえば、思い出さずに済む。僕は、酒に酔うことで苦しい思いをしなくて済むことを、覚えてしまった。

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139 『 天国からの友だち (a friend from heaven) 』 [小説『a friend from heaven』]

  彼女との食事は、とても楽しかった。彼女の笑顔が、眩しかった。

  食事を終えて外に出るとすっかり日が落ちていた。クリスマスのイルミネーションが星のように瞬いている。みなとみらいの方へ歩いて行く。大きな観覧車が、夜空にキラキラ輝いていた。

「わー、クリスマスっていう感じだね」
「うん、とってもきれい」
「ランドマークタワーの展望台に行こうか」
「ええ」

  タワー最上階の展望台に着いた。

夜景がきれいだねー」
「んー、ベイブリッジのイルミネーションもきれい」

  タワーを出て、海側の方へ歩いた。桟橋からシーバスに乗り、横浜駅に向かった。シーバスを降り、喫茶店に入る。

「今日は楽しかった。加藤さん、つきあってもらってありがとう」
「ううん、私も楽しかった。横浜、はじめてだったから。夜景も、クリスマスのイルミネーションもきれいだったわ。阿部君、ありがとう。プレゼントも貰ったし。うふ。うれしい」
「あの、また誘ってもいいかな?」
「ええ」

タグ:小説
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138 『 天国からの友だち (a friend from heaven) 』 [小説『a friend from heaven』]

「ここが、山下公園かー。あっ、ベイブリッジが見える」
「うん、夜はきれいでしょうね」

  日差しがだいぶん陰ってきていた。
  赤レンガ倉庫の方へ歩いて行った。この辺りで夕食を食べようと考えた。まだ時間は早かったが、さすがにクリスマス・イブなので飲食店街は少し混雑していた。

「加藤さんは、何、食べたい?」
「うーん、パスタがいいかな」

  イタリア料理店に行くと、少し混んでいた。三十分ほど待ってテーブルに着くことができた。

「ちょっと混んでるね」
「うん、クリスマスだものね」
「来年は、ちゃんと予約しとくね。・・・なんて、来年のことなんかどうなるか分からないよね。ははは」
「うふ」
「あっ、ちょっとこれ、プレゼントメリークリスマス、って。ははは。何がいいか分からなかったから、こんなものだけど」
「えー、ありがとう。でも私、用意してこなかった。来年はちゃんと用意しておくから、ごめんなさい。あっ、来年だって。ふふふ」

タグ:小説
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